歯周病治療

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トータルペリオ 
~短期集中 精密歯周治療~

トータルペリオ~短期集中 精密歯周治療~

歯ぐきの腫れや出血などで気づく歯周病は、日本の国民病といわれるほど蔓延している病気です。治療をしても再発しやすく、多くの方が歯周病で歯を失っているのが実状です。こちらでは中目黒駅近くの歯医者「ノア歯科クリニック中目黒」が独自に行っている、短期集中 精密歯周治療「トータルペリオ」についてご紹介します。

ノアの「トータルペリオ」とは 
~短期集中・精密歯周治療~

ノア歯科クリニック中目黒のトータルペリオ

トータルペリオ(※)とは、ノアでのみ受けていただける治療です。「科学的根拠に基づく世界基準の先端歯周治療」に「口腔内科」を取り入れ、体の外側と内側から同時にアプローチを行うことで歯周病の早期治癒と再発の防止を可能にしたものです。

マイクロスコープ(拡大顕微鏡)、レーザー、歯周病専門の器具を使用し、徹底的に歯周病の原因を除去します。また再発予防のために重要な歯みがき指導のほか、体の内側からアプローチするサプリメントの処方を行い、全身から健康へ導くサポートをします。

※トータルペリオは自費診療となります。

あなたは大丈夫ですか?
成人の約80%が歯周病(歯肉炎+歯周炎)です。

こんな症状は
ありませんか?

【こんな症状はありませんか?】

  • 朝起きると口の中がネバネバする
  • 口臭が気になる
  • 歯を磨くと時々血が出る
  • 歯がぐらぐらする
  • 硬いものが食べにくい
  • 歯と歯の間に物がよくつまる

※表は左右にスクロールして確認することができます。

歯肉所見の有無(※20~79歳が対象) 歯を失う原因

歯周病(歯肉炎+歯周炎)78%

歯周病(歯肉炎+歯周炎)78%

歯周病(歯肉炎+歯周炎)78%

※平成23年歯科疾患実態調査 厚生労働省調べ

歯を失う原因第1位は歯周病42%

歯を失う原因の第1位は歯周病

歯を失う原因第1位は歯周病

※2005年8020推進財団調査より

メタボリック・ドミノ

メタボリック・ドミノ

メタボリック・ドミノ

できるだけ上流で止めることが大切です。お口の中の健康から全身の健康を守りましょう。

【慶應義塾大学医学部内科学教授  伊藤裕先生の図を引用】

ノアの「トータルペリオ」の特徴 
~短期集中・精密歯周治療~

特徴1 「治療時間が短縮」される

特徴
01

「治療時間が短縮」される

「治療時間が短縮」される

通常半年から1年以上かかる歯周病治療ですが、1回の治療時間を十分に確保し、多角的なアプローチを行うことにより最短1日で効果が得られます。

特徴2 「痛み・歯肉へのダメージを」大幅に抑えられる

特徴
02

痛み・歯肉への
「ダメージを大幅に抑えられる」

痛み・歯肉への「ダメージを大幅に抑えられる」

ノアでは、歯肉への負担が少ない歯周病専門の機器を使用します。その他にもレーザーを用いることで、細菌の殺菌・炎症の抑制・痛みの軽減等を行います。従来の治療に比べ、痛みを大幅に抑えながらも徹底した歯垢や歯石の除去が可能になります。

特徴3 マイクロスコープを使用しながら行う「精密治療」

特徴
03

マイクロスコープの使用による
「精密治療」

マイクロスコープの使用による「精密治療」

マイクロスコープ(歯科用拡大顕微鏡)下で細部まで確認しながら施術することで、汚れの取り残しがなくなり、確実な歯周病原菌の除去が可能になります。また健康な組織を傷つけることなく、必要な部位にのみ処置が行えます。

特徴4 口腔内科との統合治療で「全身健康」

特徴
04

口腔内科との統合治療で
「全身健康」

口腔内科との統合治療で「全身健康」

お口の中の汚れや感染部位を除去する処置を行いながら、からだの内側へのアプローチも行います。健康な歯周組織をつくるために必要な栄養素をサプリメントで補給します。「外側」と「内側」両方から全身の健康を目指します。

特徴5 「あなたの歯を残せる」の可能性が高まる

特徴
05

「あなたの歯を残せる」
可能性が高まる

「あなたの歯を残せる」可能性が高まる

従来の長期に及ぶ歯周治療で治療を断念・中断した方も、トータルペリオでは短期間に集中して治療を終了できるため、治癒も早く、あなたの歯を守り維持できる可能性が高まります。

特徴6 メンテナンスとの併用で「再発を防止」する

特徴
06

メンテナンスとの併用で
「再発を防止」する

メンテナンスとの併用で「再発を防止する」

どのような治療を行ったとしても、今までと同じ生活習慣を繰り返せば歯周病は高確率で再発します。ノアでは再発を防止するため、あなたの口腔内の状態に合わせ適切なメンテナンスプログラムをご提案いたします。

トータルペリオの流れ

1. カウンセリング(無料)
お悩みやご要望などをお伺いいたします。不安に思われることは何でもご相談ください。
2. 検査(20,000円(税込22,000円))

※表は左右にスクロールして確認することができます。

検査 位相差顕微鏡 口腔内検査 歯周病
精密検査
パノラマ
レントゲン
写真 位相差顕微鏡 口腔内検査 歯周病精密検査 パノラマレントゲン
特徴
  • 歯周病菌の有無・種類・運動性
  • 虫歯の有無と進行度
  • プラーク、歯石の付着状態
  • 詰め物・被せ物の種類や適合状態
  • 歯周ポケット測定
  • 歯肉の状態(出血、腫れ、表面構造など)
  • 歯の動揺度
  • 骨の状態
  • 大きな虫歯
  • 埋伏歯
  • 顎の関節
  • そのほかの病気の有無

※詳細な検査が必要な場合は別の検査をご提案することもございます。

3. コンサルティング(無料)
検査結果から現状の状態・治療方法・費用などについてご説明いたします。歯周治療以外にも治療が必要と判断された場合には、治療計画を立てご提案いたします。心からご納得・ご同意をいただいたのを確認してから治療を開始します。
4. 治療開始
(1回の治療時間:2~3時間)
※歯周病の進行度により治療回数は
異なります。

※表は左右にスクロールして確認することができます。

項目 磨き残し検査
歯磨き指導
生活習慣指導
歯周病専用
クリーニング

※マイクロスコープ使用
※歯周病専用器具使用
レーザー
写真 みがき残し検査 歯周病専用クリーニング レーザー
特徴

プラーク(歯垢)を赤く染め出し、磨き残しをチェックします。

みがきにくい場所、苦手な場所などを改善するために、あなたの口腔内に適した歯みがき指導を行うとともに、生活習慣指導を実施します。

マイクロスコープ(歯科用拡大顕微鏡)と歯周病専用の器具を使用して、肉眼では確認できない微細な部分まで確認し、歯周病の原因を徹底的に除去します。

  • スケーリング(歯石除去)
  • エアフロー&ペリオフロー(歯面・歯根や歯周ポケット内のプラークを徹底的に除去)
  • PMTC(歯面研磨)

レーザーを使用し、痛みを最小限に抑えながら歯周病の早期改善・治癒を目指します。

  • ポケット内細菌の殺菌
  • 歯肉内縁の不良歯肉除去
  • 炎症の抑制
  • 疼痛の軽減
5. ホームケア処方
患者さまのお口の中の状態に合わせ、必要と思われるホームケア用品、サプリメントを処方いたします。
6. メンテナンス
治療終了時の状態からメンテナンス間隔を設定します。
毎日の歯みがきだけではプラークを完璧に除去することはできないため、歯科医院での専門的なメンテナンスで、残ってしまったプラークを定期的に除去し、歯周病の予防から全身の健康をつくります。

症例

治療前 1回目治療後
治療前

歯磨きにも痛みあり。出血がひどく・排膿あり。

1回目治療後

痛みが消え、出血・排膿もなくなった。

-治療費用-
  • 16万円(税込17万6,000円)
-治療期間-
  • 1週間
-治療の主なリスク・副作用-
  • 歯周治療(歯と歯茎の溝の清掃など)により一時的に歯がしみる、歯茎がうずく等の症状が出る場合があります。

トータルペリオ料金(自費)

治療(1回2~3時間×必要回数) + ホームケア処方料

  • 治療回数:1~3回程度
  • 治療期間:1日~1ヶ月程度

※治療回数・治療期間は目安になります。歯の数や状態、ご来院ペースにより異なります。

歯周病の進行度 軽度 中等度 重度
費用 160,000円(税込176,000円) 240,000円(税込264,000円) 370,000円(税込407,000円)

※費用には、治療の流れ「4.治療開始」と「5.ホームケア処方」に記載されている内容の料金がすべて含まれます。
※治療開始前の「検査料」、治療終了後の「メンテナンス」には、別途費用がかかります。

治療による主なリスク・副作用

歯周治療(歯と歯ぐきの溝の清掃など)により一時的に歯がしみる、歯茎がうずく等の症状が出る可能性があります。また、歯ぐきが腫れて膨らんでいた場合、処置により歯ぐきの炎症が治まると、歯ぐきが引き締まることにより、歯ぐきが下がって見える場合があります。

歯周病治療(トータルペリオ)のQ&A

Q口臭が気になります。歯周病と関係ありますか?
A

口臭と歯周病は深い関係があります。過去の研究でも口臭と歯周病の間には高い相関性があることが知られています。

歯周病は、歯と歯茎の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができるのが特徴です。この歯周ポケットの中に歯周病原菌がたくさん潜んでいます。特に嫌気性菌と呼ばれる酸素を嫌う細菌は代謝の過程で口臭の原因となる硫化水素やメチルメルカプタンを産生します。

口臭が気になる方は一度歯周病の検査を受けてみるとよいでしょう。成人の約80%は歯周病だといわれていますので、歯周病の可能性もあるかもしれません。

Q歯周病の自覚症状はどんなものがありますか?
A
歯周病の自覚症状は、
  • ・歯磨きの時に歯茎から血がでる
  • ・口の中がネバネバする
  • ・口臭が気になる
  • ・食べ物が歯と歯の間につまりやすい
  • ・なんとなく歯が長くなったような感じがする(歯茎が下がってきた)
  • ・グラグラする歯がある等です。
    どれかひとつでも当てはまる場合は、歯周病の可能性があります。
  • Q歯周病は治りますか?
    A

    「治った」というのがどのような状況を指すのかによります。
    癌の外科手術等では取り除いた臓器は戻ってきませんが、癌を取り除いて治すことはできます。歯周病も一緒で、歯周病が原因で「抜けてしまった歯」や「溶けてしまった歯を支える骨」を元通りに再生させることは難しいですが、「進行を止める」ことは可能です。それを「治った」とするのであれば、歯周病は治すことが可能です。

    「完全にもとの状態に戻す」ということであれば、進行の度合いや個人差により回復の度合いは異なります。
    歯が埋まっているアゴの骨(歯槽骨)が溶けて(吸収されて)いない軽度の歯周病の場合は、ほぼ元通りに治ります。中等度~重度の歯周病の場合は、溶けてしまった歯を支える骨は元には戻りません。そのため「完全にもとの状態に戻す」ことはできません。
    しかし、歯周病原菌を減らし、歯周病の進行を食い止め、今の状態よりも良くすることはできます。

    忘れてはならないのは、治療して治った後も歯医者さんでのメンテナンスを定期的に行うことです。歯周病が治ったからといって口の中から細菌が消えるわけではありません。またいつ再発するかもわかりません。
    歯周病はギネスブックにも「全世界で最も蔓延している病気は歯周病(歯槽膿漏)である。地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいない。」と記されているほど、かかりやすい病気です。
    「予防歯科」つまり、歯周病にならないように予防的に歯医者さんで定期的にケアしてもらうことが重要です。これが歯周病そしてご自身の歯を守る一番の方法だと思います。

    Q歯周病の治療期間、治療回数はどのくらいですか?
    A
    進行の度合い、症状、個人差によって治療期間は異なります。また、治療方法によっても変わります。当院のトータルペリオ(短期集中・精密歯周治療)では、保険治療と異なり、特殊な器具や顕微鏡を使用し、お一人お一人に十分な時間を設けて徹底的に治療を行うため、早い方では1回の治療で治ることも可能です。重度の方では数回の治療が必要な場合がありますので、お口の中を拝見させて頂いたうえで、しっかりと治療期間のご説明をさせていただきます。
    通院頻度にもよりますが、目安として1日~1ヶ月程度(1~3回程度)とお考えください。
    Q治療によるデメリットや副作用・リスクなどはありますか?
    A治療によるデメリットはございませんが、歯周治療(歯と歯茎の溝の清掃など)により一時的に歯がしみる、歯茎がうずく等の症状が出る場合があります。
    Q虫歯と歯周病の違いはなんですか?
    A

    虫歯とは、虫歯菌の酸によって「歯が溶ける」病気です。歯周病は、歯周病菌により「歯茎や歯を支える骨などに炎症を起こす」病気です。

    虫歯は進行すると歯が溶けてなくなります。神経まで虫歯が進行すれば神経を取って根の治療が必要になります。根の中まで虫歯が進行していれば抜歯が必要になることもあります。

    歯周病は進行すると歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が深くなり、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになります。歯を支えることができなくなれば抜歯が必要になります。

    Q歯周病は歯ブラシで治りますか?
    A

    歯肉炎といわれる歯茎が赤く腫れる程度のものでしたら、歯ブラシでも治る場合があります。(歯医者さんでの治療がなければ治らない場合もあります。)

    しかし、歯周ポケットとよばれる歯と歯茎の溝が深くなり、歯を支える骨が溶けてきてしまった場合、いわゆる歯周病は、歯医者さんでの治療が必要です。その理由は、ご自身の歯ブラシだけでは歯周ポケットの中の掃除が難しいからです。歯周ポケットの中に細菌が溜まったままになっていれば歯周病は治りません。

    Qおすすめの歯周病予防を教えてください。
    A
    一番重要なことは毎日の歯磨きです。しかし、ご自身のブラッシングだけでは磨き残しができてしまうため、そこから歯周病がはじまってしまいます。
    また噛み合わせが合っていない、虫歯治療で入れた詰め物や被せ物の辺縁が合っていない、入れ歯が合っていない等も歯周病を加速させる原因につながります。歯周病を予防するためには、定期的な歯医者さんでのクリーニングやメンテナンスをおすすめします。

     

    ノアのメンテナンス・クリーニングはこちら
    Q毎日歯磨きしていますが、歯周病になりました。なぜですか?
    A

    きれいな歯並びの方でも歯と歯の間、歯と歯茎の境目など、ご自身ではどうしても磨きにくい場所があります。歯並びが悪い方は特に磨き残しが多くなります。清掃が行き届かなかった場合、そこに細菌が溜まります(プラークが蓄積します)。その結果、歯茎が赤く腫れたりします。いわゆる「炎症」が歯茎に起こります。それが「歯肉炎」です。

    しかし、ほとんどの場合痛みがないため、自分ではそのことに気付くことができません。これが歯周病の始まりです。そして、それが進行し歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)が深くなり、歯を支える骨が溶けます。

    毎日の歯磨きを徹底していても磨き残しはあるものです。そこから歯周病ははじまっていきます。また噛み合わせが合っていない、虫歯治療で入れた詰め物や被せ物の辺縁が合っていない、入れ歯が合っていない等も歯周病を加速させます。
    歯周病の予防のためには、定期的な歯医者さんでのメンテナンスやクリーニングを行うことが重要です。

    ノアのメンテナンス・クリーニングはこちら
    Qタバコを吸う人の方が歯周病になりやすいですか?
    A

    タバコと吸う方は、口臭やヤニがついて歯が汚れるだけでなく、歯周病にかかりやすくなります。また、治療しても治りにくいことがわかっています。
    ある統計データによると、喫煙者の歯周病にかかる危険性は1日10本以上の喫煙で5.4倍、10年以上の喫煙で4.3倍に上昇し、重症化しやすくなっています。

    タバコを吸っていると炎症があるにも関わらず歯肉の腫れや出血がなく、歯周病に気づきにくくなります。また、治療の効果も非喫煙者よりも低くなります。

    その理由は、タバコに含まれるニコチンに多くの原因があります。
    血管を収縮させるため、血液の流れが悪くなり、酸素や栄養が不足する。
    ②白血球(病原菌や異物から体を守る)の 防御機能が抑制されるため、歯周病原菌が繁殖しやすくなる。また、免疫力が低下し、病気やアレルギーになりやすくなる。
    傷を治す細胞のひとつ(線維芽細胞)の働きを抑えてしまうので、修復機能が低下し、治りにくくなる。

    Q歯周病は全身の疾患と関係ありますか?
    A

    歯周病が全身の病気と関係があることは、さまざまな調査から明らかになってきました。
    脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、心内膜炎、動脈硬化、糖尿病、骨粗鬆症、関節炎、腎炎、メタボリックシンドローム、早産、低体重児出産、誤嚥性肺炎など、多くの疾患と歯周病は関連性があります。

    ①心筋梗塞・狭心症・動脈硬化
    心筋梗塞とは、心臓を動かす筋肉(心筋)に栄養や酸素を送る血管が狭くなる、または詰まることにより、心筋に血液供給がなくなり壊死してしまう病気です
    近年では、動脈硬化や心筋梗塞の原因として、歯周病原菌が注目されています。
    歯周病原菌がこれらの原因となる理由は
    「歯周病原菌の刺激によって、動脈硬化を誘導する物質が放出され、血管内にプラーク(脂肪性の沈着物)がたまる」からです。
    このプラークにより血管が細くなる、またプラークが剥がれて塊となって血管内を流れることにより、血管の細いところで詰まり、血液供給が阻害されるためです。

    ②脳梗塞
    脳を栄養する血管がプラークにより細くなったり詰まるために、脳の血液供給が阻害され、脳が壊死、または壊死に近い状態になる病気です。
    歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になりやすいと言われています。

    ③糖尿病
    糖尿病とは、血糖を下げる働きを持つインスリンの作用が十分ではないために、血糖値が高くなる病気です。 歯周病と糖尿病の関係は数多くの疫学調査から報告されています。
    「糖尿病の人は歯周病になりやすい」、「歯周病になると糖尿病の症状が悪化する」ことが明らかになってきました。歯周病と糖尿病は、お互いに悪影響を及ぼしあっていると考えられます。また、歯周病治療で糖尿病も改善することがわかってきました。
    [歯周病が糖尿病と関係する理由]
    歯周病原菌は歯茎から簡単に血管内に入り込み全身に回ります。血管に侵入した歯周病原菌は死滅しますが、細胞の壁に含まれる毒素は残ります。この内毒素 (エンドトキシン)が血糖値に悪影響を及ぼすのです。
    内毒素は、TNF-αと呼ばれる物質の産生を促進します。このTNF-αが、血中の糖分の取り込みを抑えるため、血糖値を下げるインスリンの働きを邪魔してしまうのです。

    ④関節炎・糸球体腎炎
    関節炎や糸球体腎炎の原因となる菌の多くがお口の中の歯周病原菌などに存在します。
    歯ぐき等から血液中に入り込んだ歯周病原菌や炎症物質が原因で関節炎や糸球体腎炎を引き起こすことがあります。

    Q歯周病かどうかセルフチェックできますか?
    A
    歯周病セルフチェック、当てはまるものはないか確認してみてください。
    • 歯磨きをすると歯ブラシに血がつくことがある。
    • 歯ぐきが赤く厚ぼったい部分がある。
    • 歯と歯の間の歯ぐきが丸くブヨブヨしている。
    • 口臭が気になる。
    • 朝起きた時にお口の中がネバネバする。
    • 歯ぐきが下がってきた、やせてきた、歯が長くみえる。
    • 疲れた時に歯ぐきが腫れる、歯が痛くなるときがある。
    • 歯と歯の間にものがつまりやすい。
    • 指で触ると少し揺れる歯がある。
    • 歯が浮いたような感じがする時がある。
    • 歯ぐきから膿が出たことがある。
    ひとつでも当てはまるものがある方は歯周病の可能性があります。歯周病は知らない間に進行していきます。進行する前に歯医者さんでチェックしてもらいましょう。
    Q歯周病は遺伝しますか?
    A
    歯周病そのものが遺伝することはありません。しかし、歯周病になりやすい要因は遺伝する可能性が高いです。
    例えば、遺伝性のある糖尿病や白血病は、歯周病との関係性が明らかになっています。その他にも、遺伝的に免疫力が低い方は歯周病にかかりやすくなります。
    遺伝は全く無関係なわけではありません。ご家族に歯周病の方や糖尿病の方がいらっしゃる場合は、ご自身にも歯周病のリスクがあると考えて歯周病予防に取り組むことをおすすめします。